おりものが臭い|原因と対策方法
そもそも、なぜおりものがあるのかをご存知でしょうか。
おりものには、膣内に雑菌やバイ菌が入ってしまうのを防いでくれる大事な役割があります。
是非このサイトを参考にして、おりものの悩みを解決してください。
おりものは臭いがあるのが普通?
じつは、おりものから乳製品のような臭いがするのは正常な状態であることを現します。
デーテルライン桿菌という善玉菌が発生させる「酸」のすっぱい臭いが、同時におりものの臭いになります。
多少の臭いは、誰でもありますので気にしすぎないことも大切です。
注意が必要なおりものの臭い
おりものが臭うのは普通のことですが、次のような場合は注意が必要です。
注意が必要なおりものの臭い
とても強い酸っぱい臭い。 水っぽいおりもので臭いが強い。 魚の腐ったようなツーンとした生臭い匂い。
このような場合に、考えられる原因は次の3つです。
膣内に雑菌が発生 膣内の善玉菌の減少 膣内環境(菌のバランス)の悪化
膣内の善玉菌が減少したり、悪玉菌が増えることで、膣内の菌バランスが崩れてしまいます。
膣内の菌バランスが崩れると「自浄作用」という膣内を正常に保つ働きが低下し、雑菌が増殖して悪臭を発生させます。膣内環境の悪化は、「水っぽいおりもの」や「魚の腐ったような生臭い匂い」へと変化していきます。
おりものの臭いの対策しよう
おりものの臭いを改善するには、膣内の環境を整える必要があります。
膣内の環境を改善することで、身体が本来持つ自浄作用により、臭いも改善されていきます。
膣内環境を整える
次の重要ポイントを抑えることで、膣内環境の改善が期待できます。
善玉菌を残しつつ洗う。
これらはデリケートゾーンにとって刺激が強すぎるため、頻繁に使用することで炎症を起こしたり、膣内の自浄作用が低下したり、最悪の場合カンジダ膣炎になってしまう恐れもあります。
※ 最近はデリケートゾーン専用石鹸もありますが、あくまで膣の入り口までを洗うためのものです。膣内を洗うのは絶対に辞めましょう。
雑菌や汚れは、しっかり洗い流す。
残った汚れやおりものにより、雑菌が繁殖するほか、膣内にカルキの含まれた水道水を入れることは膣内環境の悪化も招きます。
膣内専用の洗浄剤で洗う。
善玉菌を残しつつ細菌や汚れを洗い流すには、膣内専用洗浄剤の利用をおすすめします。産婦人科で膣内洗浄をすることもできますが、時間(待ち時間)や、費用(約3,000円/回)を考えた場合、市販の膣内洗浄剤の利用が得策です。
おりものの臭い対策グッズ
産婦人科と共同開発した膣内洗浄剤の「インクリア」がおすすめです。
臭いを抑える効果も高く、84%の女性がおりものの臭いを改善しています。
インクリア
「悪臭」のあるおりものは非特異性膣炎(細菌性膣炎)の可能性が高い
茶色のおりものと合わせて悪臭がある場合は、「非特異性膣炎」を発症している可能性あります。
非特異性膣炎とは、おりものに異常がみられるのに検査をしても病原菌が検出されない膣炎をいいます。
非特異性膣炎(細菌性膣炎)の原因と症状
非特異性膣炎は、大腸菌やブドウ球菌などの、細菌の増加が原因で膣内が炎症を引き起こす感染症です。細菌が増殖する理由は、次の3つになります。
膣内の自浄作用が弱まる
ホルモンバランスの変化や免疫力の低下により、膣内環境を良好に保つはたらき(自浄作用)が弱くなることで、細菌が増殖してしまい炎症が起こる。
膣内が不衛生である
タンポン・ナプキン・おりものシートを長時間取り替えないままでいると、細菌が繁殖してしまいます。とくにタンポンは膣内部に挿入するので、とり忘れや長時間の使用はかなり不衛生になります。
外陰部が蒸れている
下着や衣服でデリケートゾーンが締めつけられると、蒸れて陰部の湿度があがります。陰部の湿度が高いと、細菌の繁殖に適した環境になってしまいます。
非特異性膣炎(細菌性膣炎)の症状
非特異性膣炎は、下記のような症状が現れます。
- おりものが茶色くなる
- 強い臭いがある
- 下腹部の痛み
- 外陰部が赤く腫れる
- 排尿時の痛み
非特異性膣炎(細菌性膣炎)の改善方法
非特異性膣炎は、産婦人科で「膣内洗浄」をおこなって膣内を清潔にしたのち、「抗生物質」と「膣錠」を併用して治療します。
膣内や外陰部を清潔にして環境を整えることが重要です。生理中は定期的にナプキンやタンポンを取り替えて、普段から通気性の良い下着や衣服の着用を心がけましょう。
膣内を清潔に保つためには、インクリアなどの膣内洗浄剤で洗うとより効果的です。
女性のデリケートゾーンは、洗わなくても洗いすぎても、菌が繁殖しやすくなります。重要なのは、デリケートゾーン専用製品で正しいケアをすることです。
おりものが臭いと性病なの?
おりものの臭いに異常が現れた場合は、性感染症(性病)ではないかと心配になる人も少なくありません。性病に感染すると、臭いだけでなく、おりものの状態にも異常が現れることが多いです。血の混じったような茶色や、痰のような黄色・緑っぽいおりもの、またはポロポロした固形状態や泡だったようなおりものの症状は性病の可能性があります。
しかし、通常の酸っぱい臭いや、魚のような生臭い臭いなどは、雑菌の発生や膣内環境の悪化による細菌性膣炎(性病ではありません)によるものなので、膣内洗浄剤によって膣内環境を整えることで改善することができます。
おりものの異常でわかる病気のサイン
おりものに異変を感じた場合は、もしかしたら病気のサインかもしれません。おりものに色がみられたり、悪臭があったり、何らかの異常がみられる場合は、性病や子宮の病気にかかっている可能性があります。
クラミジア感染症
クラミジア感染症は、性行為によって発症します。いわゆる性病の一種です。おりもの量がすこし増加して、下腹部に痛みを感じる場合は、クラミジアに感染しているかもしれません。
子宮内膜炎
子宮内膜炎は、細菌感染が原因で発症します。膿(うみ)や、血が混ざったようなおりものが出たり、下腹部に強い痛みを感じたりします。これらの症状がみられる場合は、子宮内膜炎にかかっているかもしれません。
淋菌感染症
細菌感染症は、淋病とも言われています。性行為によって感染するケースが多いです。おりものが黄色く、悪臭、陰部の激しいかゆみがある場合は、細菌感染症を発症している可能性があります。
トリコモナス膣炎
トリコモナス膣炎は、トリコモナス虫が膣内部に入り込むことで発症する、性病の一種です。主に性行為が原因とされています。泡状や黄緑色の異常なおりものがみられる場合は、トリコモナス膣炎を発症している可能性が高いです。
これらの症状は、産婦人科で処方される抗生物質によって治療がおこなえます。おりものに異常がみられる場合は、早急にかかりつけの産婦人科で検査を受けましょう。
茶色いおりものは病気のサイン!?
茶色いおりものは、生理の経血が膣内に残っていたことが原因だと考えられます。そのため、病気である可能性は少ないでしょう。
生理後から1週間以上、経過している場合でも膣内に残った経血がおりものと一緒に出てくる場合がありますので、心配する必要はありません。
ただし、ほぼ毎日茶色いおりものが出る場合は、「卵巣機能不全」になっている疑いがあります。卵巣機能不全は、女性ホルモンのバランスが乱れて、卵巣ホルモンが足りていない状態の場合にみられる症状です。この場合は、早期に専門家に診断を受けることをおすすめします。
生理前はおりものの臭いが強くなる!?
おりものの量は、年齢や生理周期によって変化しやすくなります。
女性ホルモンが分泌されやすくなる生理前は、おりものの量が激増したり、臭いが強くなる傾向にあります。
身体が生理に向けて準備している現れなので、正常な状態にある証拠です。
女性ホルモンの分泌が落ち着けば、自然とおりものの量も減っていきますので、あまり気にしすぎないようにしましょう。
締め付けの強い服装はムレてより臭いが強くなりますので、少しでも臭いを抑えたいなら通気性の良い服装を心がけることが大切です。
おりものの量が多いなら注意が必要
おりものの量が多い場合は、膣内環境が乱れてしまっていることが考えられます。膣内環境を守る自浄作用が弱まることで、ブドウ球菌を乳酸に変える働きが弱まり、雑菌が膣内に増殖してしまうのです。増殖した雑菌が奥まで侵入しないように、おりもので雑菌を洗い流そうとします。そのためオリモノが増加し酸化することで、臭いの原因となります。
おりものの量は、膣内を清潔にして自浄作用を高めることで減少させることができます。定期的にインクリアで膣内洗浄をすることで、おりものの臭いを改善していきましょう
サイト管理者より一言
おりものの臭いに悩んでいる女性は、少なくありません。私も以前まで、おりものの臭いに悩まされてきました。とくに性交渉の時は、本当に苦痛で仕方ありませんでしたし、それが原因で、悲しい思いも何度か経験しました。以前の私と同じ悩みを持っている方の背中を少しでも押す事ができたら光栄です。もし、おりものの臭いに悩んでいるのであれば、改善にむけて一歩だけ進んでみてはいかがでしょうか?きっと、おりものの臭いの悩みから解放されて、あのとき行動してよかったと感じていただけると思いますよ。