おりものと生理不順の関係性

おりものは、生理周期によって、形状や分泌量が変わります。したがって、おりものと生理周期には深い関係があり、どちらも妊娠するために体内がしっかり機能している証となります。

しかし、女性で生理不順だという人はそう少なくありません。その中には、自分の生理周期を把握していない女性も多数います。ところが、生理不順は、病気の可能性もあるため、放置しておくと取り返しがつかない場合があります。

女性であれば、自分の生理周期を把握しておくことはとても重要です。ここでは、「おりもの」「基礎体温」「生理不順」が生理周期と、どう関係しているのかを説明しましょう。

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おりものが示す生理周期

おりものの「形状」や「分泌量」を見れば、生理周期の中で、自分が今どの時期にいるのかを見分けることができます。

子宮内では、妊娠して胎児を成長させるための準備が、初潮(初経)から閉経までくり返しおこなわれています。

卵巣では、卵子がうまれ、やがて卵管をとおり、子宮へとすすみます。その間、子宮では、内膜が胎児を宿すために分厚く変化し、精子が入りやすいようにと酸性で粘液性の高い環境に整えます。受精に成功すれば受精卵が子宮内膜に着床し、受精しなければ月経となって卵子や内膜が剥がれ落ちて体外に排出されます。

この一連の流れを「月経周期」と呼びます。

月経周期に起こる変化には、女性ホルモンと呼ばれる「卵胞ホルモン」と「黄体ホルモン」が関係していて、そのバランスによって月経期・卵胞期・排卵期・黄体期の順に移行していきます。この月経周期が1周するまでの間に、卵胞ホルモンと黄体ホルモンが交互に増減します。その際、おりものにも下記のような変化が見られます。

・月経期(約5〜7日間)
月経期は、おりものではなく、経血や、はがれ落ちた子宮内膜が排出されます。生理が終わると卵胞ホルモンがゆっくり増加し始めます。

・卵胞期(約6〜7日間)
卵胞期は、卵胞ホルモンの増加により、粘り気のある透明なおりものが少量分泌されます。排卵期に向かうと同時に分泌量が増加し、サラサラとした形状に変化します。

・排卵期(約5日間)
排卵期は、卵胞ホルモンが大量に分泌されます。そのため、おりものの分泌量がもっとも増加するのもこの時期になります。また、この時期のおりものは、糸を引くほど粘り気がある状態に変化します。

・黄体期(約14日間)
黄体期は、黄体ホルモンの分泌量が増加し、卵胞ホルモンが減少していきます。それにより、おりものの分泌量が減少し、色は、透明からクリーム色へと変化します。

おりものが正常に分泌されているということは、月経周期に合わせて体内がきちんと変化している証拠です。また、異常のあるおりものが出るようであれば体内に異常が起きている証拠です。

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生理不順とは

生理不順とは、生理周期が乱れた状態を言います。一般的な生理周期は25〜38日とされ、24日より短い場合や、46日を超える場合は生理不順と判断されます。

生理不順は、ホルモンバランスの乱れが原因で起こることが多いです。たとえば、強いストレス状態にあったり、過度なダイエットをおこなったり、睡眠不足が続いたりするとホルモンバランスが乱れてしまいます。

生理不順以外の月経の異常

生理不順以外にも、下記のような月経異常があります。

月経困難症

月経時の激しい下腹部痛や腰痛により、会社を休む・寝込むなど、社会生活に支障をきたすほどの症状がある場合は、月経困難症です。他にも、「頭痛・めまい・吐き気・発熱・下痢・便秘」などの症状があらわれます。

月経困難症は、生活習慣やストレス、冷えにより症状が強くなることがありますが、原因がはっきり分からない場合が多いです。

ただし、「子宮内膜症」や「卵巣のう腫」などの病気が原因で同じ症状が起こる場合もあります。

無月経

妊娠や閉経していないのに生理が3ヶ月以上こない場合を「続発性無月経」と言います。

無月経の原因は、ストレスや環境の変化によるホルモンバランスの乱れです。さらに、過度なダイエットや接触障害などで、1ヶ月に5キロ以上体重が減ると無月経が起こる可能性が非常に高くなります。

ただし、卵巣に腫瘍や炎症が起きている場合にも無月経が起こります。

頻発・稀発(きはつ)月経

1ヶ月に2〜3回月経がくる場合(頻発月経)と、月経周期が39〜90日と長過ぎる場合(稀発月経)を言います。 

頻発月経は、ホルモンバランスの乱れが原因で起こり、更年期に近づいた女性の中で多く見られます。ただし、頻発月経だと思っていたものが本当は「不正出血」で子宮内膜症や子宮筋腫などの病気の症状である場合があるので注意が必要です。

稀発月経は、ストレスや過度なダイエットが原因で起こることが多いですが、定期的に月経があるようなら、さほど問題はありません。

過多・過少月経

1回の月経での経血量が多すぎたり、少なすぎたりすることを言います。1回の月経で排出される経血の正常な量は約50〜120mlですが、過多月経の場合は月経期間が8日以上になり、過少月経の場合は月経期間が3日ほどしかありません。

過多月経は、甲状腺や卵巣の異常、子宮筋腫や子宮内膜症が考えられます。レバーのようなかたまりが増えるのも特徴です。

過少月経は、子宮や卵巣ホルモン分泌の異常のほかに、無排卵が考えられます。無排卵の場合は不妊症になる可能性が高くなります。

生理不順以外にも月経の異常が見られる場合は、自己判断は避けて婦人科を受診することをおすすめします。子宮や卵巣の病気が原因で月経に異常があらわれている可能性もあるため放置するのは危険です。

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生理不順の裏に隠された病気

生理不順をはじめとする月経異常には、子宮の病気が隠されている場合があります。下記のような病気の症状としても月経異常があらわれることがあるため、自分の月経周期や経血量などに注意しておく必要があります。

子宮筋腫

子宮の壁にコブのような腫瘍ができる病気です。子宮筋腫は良性のものがほとんどでガン化することはありません。ただし、筋腫ができる場所によっては「不妊症」や「流産」になる可能性があります。

おもな症状として下記のようなものが挙げられます。

  • 月経時の出血量が多い
  • 性交渉の際に痛みを感じる
  • 貧血
  • 便秘
  • 頻尿
  • 下腹部膨張

子宮腺筋症

子宮内膜が子宮の筋肉の中で増殖する病気です。子宮内膜症の一種ですが、症状が強くなければ命にかかわることはありません。子宮筋腫や他の子宮内膜症との合併症を引き起こしやすく、不妊症になる場合もあります。

おもな症状として下記のようなものが挙げられます。

  • 激しい月経痛
  • 月経時の出血量が多い
  • 貧血
  • 月経期間が長い
  • 下腹部膨張
  • 性交渉時に痛みを感じる

子宮内膜症

子宮内膜が本来できる場所と違う箇所にできてしまう病気です。内膜症ができやすい箇所は大腸・卵管・卵巣・子宮体部・膀胱などで、月経と同様、毎月剥がれ落ちていきます。しかし、はがれ落ちた内膜に出口がないため、どんどん蓄積されてしまい、周りの臓器とくっついてしまいます。不妊症になる原因の20〜40%がこの子宮内膜症と言われています。

おもな症状として下記のようなものが挙げられます。

  • 激しい月経痛
  • 肛門痛
  • 排便痛
  • 性交渉時に痛みを感じる

どの病気も初期症状として見られるのは「月経異常」です。自身で違和感を抱いたら、単なる月経異常だと解釈せずに、産婦人科で検査を受けましょう。不妊症になってからでは、治療に「多くの費用と期間」が必要になります。

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基礎体温をつけると月経周期がわかる

基礎体温を毎日つけると、自分の月経周期を把握することができます。月経周期を把握することは、女性にとってとても重要なことです。

基礎体温とは、内蔵の活動がもっとも静かな状態が4時間以上つづいたときの体温です。したがって、基礎体温は朝目覚めてすぐ、布団の中で横になった状態のまま計測します。
毎朝同じ時間に計測し続けることで、自分の体内のホルモンバランスが分かり、生理周期がみえてきます。それにより、生理日の予測ができたり、排卵日から妊娠しやすい時期が分かったり、妊娠しているかどうかも知ることができます。

また、ホルモンバランスの乱れがわかることで、病気の早期発見にもつながります・

基礎体温からわかる身体の異常

女性のからだは、2つの女性ホルモン(卵胞ホルモン・黄体ホルモン)のバランスによって、体温が高い時期(高温期)や低い時期(低温期)が交互に続くようになっています。

正常なホルモンバランスの人の基礎体温の変化をみてみると、以下のようになります。

生理が始まると同時に低温期に入る(約2週間)

徐々に体温が上昇する

排卵後から高温期に入る(約2週間)

徐々に体温が下降する

しかし、下記のような基礎体温の人は、ホルモンバランスに異常がみられるため、産婦人科を受診する必要があります。

低温期しかない

低温期が月経から次の月経まで続く場合は、無排卵月経の可能性があります。無排卵であると黄体ホルモンが分泌されないため体温が上がりません。したがって、高温期を迎えることがなく、低温期が続くのです。この場合、不妊の原因になります。

高温期が短い

高温期が短いと、黄体ホルモンの分泌に異常があると考えられます。その場合、黄体機能不全という病気を患っている可能性が高く、不妊症の原因になることもあります。

高温期が3週間以上続いている

高温期が3週間以上続いていて生理がこない場合は、妊娠している可能性が非常に高いです。ただし、高温期が3週間以上続いたあとに出血があった場合は、流産の危険性があります。

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